これは経費になるでしょうか?
経費で落とせる範囲を教えてください!
これらは、お客様からよく質問されることです。
こういう質問をされるときは、大抵きわどい内容の支出です。
お客様も、なんとなくヤバいと思っているわけですよね。
では、経費とは一体なんでしょう?
国語辞典に、いいことが書いてあります。
「企業が収益を挙げるために費やした経済価値。」
つまり、収益を挙げるために直接関係のない支出は、原則として経費にならないということです。
税法の規定も、これに則って経費の範囲を考えています。
商品を仕入れるのに、いくら以上はダメという規定はありません。
収益を挙げるために必要な支出だからです。
ところが、交際費には様々な制限があります。
収益を挙げるために、直接必要な支出ではないからです。
役員報酬、福利厚生、貸倒引当金の繰入額など、収益を挙げるために、直接必要な支出ではないものには、一定の条件を満たした場合に限り例外的に経費として認められるのです。
経費で落とせる範囲に、疑問が生じたら、税理士に相談する前に、その支出は収益を挙げるために直接必要な支出なのかどうかを自問自答することです。
答えが、NGなら収益を挙げるために直接必要な支出は、何なのか?
お客様を満足させるためには、どうしたら良いのかを考えることです。
そうすれば、経費で落とそうと思ったものに、お金をかけている場合じゃないということが見えてくるハズです。
自分が考えている以上に、収益を挙げるために直接必要な支出に経営資源を配分していないものなんですね。
経費の範囲は、いたってシンプルです。
その支出は、収益を挙げるために直接必要なものですか?
お客様を満足させるものですか?